サトイモ科
モンステラ 【QアンドA】
今回はモンステラのよくあるQ&A
Q. 小さいモンステラを持っているのですが、中々葉が切れ込まないのは何故ですか?
A. モンステラは小さいうちは葉の切れ込みがないです。
新芽が展開し、成長するにつれて葉の切れ込みが深くなっていきます。
早く切れ込みが見たいのであればマメな植え替えを行って成長させましょう!
小さいと切れ込みが少ないのです。
今ある葉っぱに穴があくのではなく、新芽から穴があいて出てきますよ。
Q. 購入したときは形よくきれいだったのですが、段々と容姿が悪く葉が垂れ下がってきました。どうすれば良いですか?
A. 原因としては、光線不足、または水の与えすぎによる“徒長(トチョウ)”によるものだと考えられます。
モンステラはかなりの悪環境にも耐えられますが、そういった場所では葉姿が非常に乱れやすいです。
基本的にそういった事を防ぐには、明るい場所に置いて、
鉢土の表面が完全に乾いたら水を与える、という事をしっかり行っていただくしかありません。
既に容姿が乱れている場合は、混み合っている葉を切り落とし、
だらけている葉を支柱などでくくりつけるなどすると良いでしょう。
モンステラは性質的に他の樹木に絡み付いて自分を支えている植物なので、
支柱を立てるか、切って挿し木などで背丈を低くして株を更新するかなどして姿を整えると良いです。
Q. モンステラの茎から根っこみたいなのが出てきてます。どんどん伸びて邪魔なので切ってしまっても良いですか?
A. 茎からはえる根っこのような物は“気根(キコン)”という物で地面に降りると通常の根っこと同じように機能します。
“気根”は文字通り空気根という意味が有り、空気中の水分を吸収する機能と、他の植物に絡みつく為の役目があります。
地面にたどり着いて根を下ろしている場合は無理に切り取らない方が無難ですが、
それ以外の部分は切り取ってしまっても特に影響はでませんので邪魔なようならバンバン切ってしまってください。
切り取る場所は根の付け根からで、途中から切り取ってしまうとまた切った箇所から出てきますのでご注意を!
気根。個人的にはワイルドでカッコイイので気根はあまり切らない派です。
Q. モンステラの葉から水滴が垂れてきます。どうしてですか?
A. モンステラだけではなく主にサトイモ科の植物にみられる現象で、特に夏場などに多くみられます。
モンステラなどのサトイモ科の多くは根から水を吸い上げる力が強く、
吸い上げた水を葉から放出(この動作を“蒸散(ジョウサン)”といいます)するのですが、
蒸散しきれなかった水分が葉から水滴となって滴り落ちるという事になるわけです。
成長期や夏場などは湿度も高く、水滴が出やすいのであまりにひどい場合は外の日陰などに移動するか、
鉢土をかなり乾かし気味にすると水滴が出にくくなります。
ただ、水滴が出てくるというのは、植物にとってはコンディションが良い状態ともとれますので、必ずしも悪いことばかりではありませんよ。
Q. どのくらいまで大きくなりますか?大きくなった場合、年間通して外に置きっぱなしでも大丈夫?
A. 鉢植えではそこまで急に大きくはなりません。
大きくしたい場合は毎年鉢を一回り大きい物に鉢あげして、肥料を施します。
大きくしたくない場合は、植替えを頻繁には行わず、2年に一度ペースで行います。
鉢サイズを大きくしたくない場合は、土を新しい物に入れ替え、根や葉を半分ほど切り詰めて植替えすると良いでしょう。
モンステラは寒さにも強いですが、さすがに関東以北での戸外越冬は厳しいと思います。
雪や霜がかからない軒下のような場所であれば可能かもしれません。
どのみち無傷で冬越しさせるにはお部屋に取り込むのが無難でしょう。
大きくなると大迫力!!
Q. モンステラにはどんな種類がありますか?
A. モンステラは原産地の熱帯アメリカに30~40種類ほど分布していますが、日本に流通している種類はそれほど多くありません。
よく、話題になるのは、モンステラ・デリシオサとモンステラ・アダンソニー(ボルシギアナ)の違いはなんなのか?という事です。
色々調べてみると、ボルシギアナはデリシオーサに比べて葉が一回り小さい、葉の切れ込みが深い、葉の形が左右不相称など
違いが有るらしいのですが、園芸関係者でも中々見分けがつかないそうです。
もちろん僕もわかりませんが、そうした違いを踏まえると市場流通しているものの殆どは“アダンソニー(ボルシギアナ)”ではないかと思われます。
応用編でも触れましたモンステラ“コンパクタ”ですが、新たに比較画像を用意したので、ご覧下さい。
鉢のサイズは違いますが、どちらも幹立ちタイプのモンステラ。大きさの違いは一目瞭然ですよね!?
他にご質問などあればコメント欄にお願いします。
モンステラ 【その他の品種~応用編】
今回はモンステラの別品種。
タイトル下の画像はマドカズラ。
なんとも穴だらけの葉っぱですが、これもモンステラの仲間です。
名称 マドカズラ(モンステラ・フリードリヒスターリー)
学名 Monstera friedrichsthalii
科名・属名 サトイモ科モンステラ属 常緑蔓性多年草
原産地 熱帯アメリカ
耐寒温度 最低10℃
生育適温 15℃~30℃
管理上の注意 モンステラ・デリシオサと同じモンステラ属の仲間であるが、デリシオサに比べると
そこまでは強健ではないので、冬越しには注意が必要。デリシオサに比べると葉は大きくならず、
小さいうちからたくさんの穴が開いている。株は立ち上がらず、つる状に伸びていくので
ヘゴ柱などに這わせるか、吊り鉢状に仕立てて下垂させて観賞するのが一般的。
マドカズラも同じモンステラ属ですが、デリシオサに比べると全然弱いです。
特に寒さには弱く、冬はお部屋の中でも暖かいところに置き、水を控えめにしないと根腐れを起こす事があります。
葉っぱをよくみると、モンステラって感じがしますよね。
葉に穴があきすぎて窓みたいになるツル植物だからマドカズラってまんまですね。
他にはこんなの。
名称 モンステラ・デリシオサ “ヴァリエガータ”
学名 Monstera deliciosa “Variegata”
科名・属名 サトイモ科モンステラ属 常緑蔓性多年草
原産地 熱帯アメリカ
耐寒温度 最低3℃
生育適温 15℃~30℃
管理上の注意 モンステラ・デリシオサの斑入りを固定した園芸品種。斑の色は黄色や白がある。
斑が強くでている部分は強光線にあてると葉焼けを起こしやすいので注意が必要。
耐寒温度も通常の緑葉のものより若干劣るので、極端に寒い所には置かないように気をつける。
斑入りの品種は以前に比べるとだいぶ流通量も増えてきたように思います。
基本的にはモンステラなので、取り立てて注意することも無いですが、あまり強い直射日光にあてると
葉焼けしちゃいますんで気をつけましょう。
名称 モンステラ・デリシオサ “コンパクタ”
学名 Monstera deliciosa “conpacta”
科名・属名 サトイモ科モンステラ属 常緑蔓性多年草
原産地 熱帯アメリカ
耐寒温度 最低3℃
生育適温 15℃~30℃
管理上の注意 モンステラ・デリシオサの矮性種を固定したもの。葉がそれほど大きくならず、コンパクトに
収まるのでモンステラの唯一の弱点である『デカくなりすぎる』という部分をカバーできる。
しかしながら、茎は長く伸びていくので切り詰めて挿し木や取り木するなど仕立て直す必要がある。
性質はモンステラと同じく強健だが、成長が非常に遅い。
画像で単体で載せてもコンパクトなのかどうか分からないですよね。
なので、通常のモンステラと同じ鉢の大きさで比べてみました。
左は通常のボルシギアナ。
右はコンパクタ。
わかりづらい?
(共に6号鉢)
左がボルシギアナ。
右がコンパクタ。
やっぱりわかりづらい?
よくみると、コンパクタの方が幹があがっているんです。
切れ込みも若干深くなっています。
(共に7号鉢)
わかりづらいですかね?実物をみると、結構大きさの違いがわかるのですが。
名称 ヒメモンステラ(モンステラ“ミニマ”)
学名 Rhaphidophora tetrasperma
科名・属名 サトイモ科ラフィドフォラ属 常緑蔓性多年草
原産地 東南アジア
耐寒温度 最低10℃
生育適温 15℃~30℃
管理上の注意 モンステラの小さい系統だと思われ流通していたが、実はモンステラとは別の
ラフィドフォラ属に属する。耐寒性はモンステラよりはるかに弱いので注意が必要。
つる状に這って伸びるのでヘゴ付き仕立てや吊り鉢仕立てに向く。
耐陰性は比較的強いので、昼夜で極端に温度差が起こらない場所に置くようにする。
流通上、ヒメモンステラという名で流通しておりますが実は“似て非なる”別属別種の植物です。
葉姿なんかは非常に似ているので僕自身も最近までモンステラの別品種だと思っておりました。
一般的なモンステラと比べると寒さに弱いので冬場の管理は注意が必要です。
葉はあまり大きくならずに茎がどんどん伸びていきます!
葉は本当にモンステラに似てますね。
まだモンステラの原種・品種はまだまだたくさんありますが、一般的に市場流通しているものをご紹介しました。
モンステラ・デリシオサとモンステラ・ボルシギアナの明確な違いが僕にはまだ分からないので
もし、はっきりとした違いを見分けることができたらこの場でご紹介させていただきます!
モンステラ 【花まで愛して~上級編】
モンステラの花
今回もモンステラについて。
タイトル下の画像はモンステラの花(実)です。
見ての通り、まったく美しくないですね。
葉っぱの方はインテリアとしてオシャレな額縁に入れられてたり、カーテンの柄になっていたりと大人気ですが、
花は役立たず・・・・と思いきや!なんとなんとこの花・・というか実は食べれるんです!!!
よくよく見るとおいしそう・・・・!?
実際にお店に花付きのモンステラが入荷してきた時に、実が熟して落ちてしまったので試しに食べてみた事があったのですが・・・。
熟したモンステラの“果実”
この時は甘い匂いが周りにただよってました。
見た目はちょっと食欲をそそらない・・・・。
実際に食べてみると、何というか食感はバナナのような、味はエグみのあるパイナップルというか・・・・。
正直、すごいおいしいという記憶はなく、興味本位で食べてみた、という印象しか残ってないです。(3年ほど前のことなので)
ただ、食べた後に舌がピリピリとしたような気がします。
うろ覚えですみませんが、果実の食べれる観葉植物ってなんだかおもしろいですよね!
※ちなみにモンステラの学名である“デリシオーサ”はまんま“おいしい”(デリシャス)という意味だそうです。
お手持ちのモンステラ、ぜひ花が咲くまで育ててみてはいかが?
※未成熟の果実はシュウ酸カルシウムを多く含み有毒だそうなので気をつけてください。
モンステラ 【正に“モンスター”~基本編】
今回はモンステラについて。
名称 モンステラ・ボルシギアナ(ペルツーサやアダンソニーで出回る事も)
学名 “Monstera. deliciosa var. borsigiana”
科名・属名 サトイモ科モンステラ属 常緑蔓性多年草
原産地 熱帯アメリカ
耐寒温度 最低3℃
生育適温 15℃~30℃
管理上の注意 かなり丈夫な観葉植物。元来がツル性の植物なので、成長すると共にどんどんと茎が伸び、
垂れ下がってきてしまうので樹形を整えるために支柱をたてるなどの工夫が必要。
暗い場所でもよく耐えるが、葉姿が乱れやすいので下葉を落とすなどしないと、かなりボリュームがでてしまう。
形よく育てる為には、比較的明るい場所に置くこと。(戸外の曇り空くらいの日照)
耐陰性、耐寒性共に強く、室内であれば問題なく管理が出来る。水切れにも比較的強く、また過湿にも強い。
病害虫もつきにくく、非常に頑強なため扱いやすい観葉植物である。
モンステラは非常に育てやすく、どんな環境でも耐えてくれるので始めて観葉植物を育てられる方にはうってつけと言えると思います。
ただ、どんどんと葉っぱが大きくなり横に広がってくるので、ほったらかしにしておくと
いつの間にか居住スペースを奪われてしまうという事になりかねません。
寒さにも強く、僕の実家(埼玉県)にあるモンステラは、ほぼ屋外で越冬してしまうほど強いです。(無傷で冬越しは防寒対策が必要)
実際にお店での園芸相談で、モンステラが枯れたとか、病害虫が発生したという相談は殆ど来ないです。
それほどまでに強いので、モンスター(怪物とか、異常とか)ていう名前がついたのでしょうかね?
※モンステラの学名は諸説あって、穴の開いた葉や茎から多量の根(気根)を出す姿から
ラテン語のモンストラム(怪物とか、異常なという意味)から名付けられたというのが一般的だそうです。
基本的に、つる性の植物で、背の高い樹木などに絡まって生長するので、木を登りやすいように茎から根を出して成長していきます。
空気中に出ている根なので、これを“気根”と呼びますが、邪魔なようなら切ってしまっても大丈夫です!
他の樹木に絡まっている野生のモンステラ(ハワイにて撮影)
熱帯では我が物顔で繁殖します!
実際に、小笠原では野生のモンステラが繁殖して、特定外来植物に指定されているほど・・・。
植物も生き物ですから、キチンと責任を持って管理しましょうね!
ちょうどお店では『モンステラ特集』を行っていますので、ぜひぜひ遊びに来てください!
アンスリウム 【インドアフラワー~基本編】
今回は、アンスリウムについて語らせていただきます。
名称 アンスリウム・アンドレアナム
学名 “Anthurium andraeanum”
科名・属名 サトイモ科アンスリウム属 非耐寒性多年草
原産地 コロンビア・エクアドルなど熱帯アメリカ
耐寒温度 最低10℃
生育適温 18℃~30℃
管理上の注意 アンスリウムは熱帯アメリカが原産の非耐寒性多年草で
寒さにはあまり強くないので、冬場には暖かい場所に置くこと。
また、冬場の水遣りは鉢土の表面が乾いて2~3日後に与える。
基本的に日照を好むが、夏場の強い日差しを浴びると葉焼けを起こすので
直接日光の当たらない明るい場所に置く。
開花の条件としては、
1.株が充実している
2.ある程度明るい場所にある
3.温度が低すぎない
この3つが重要なので、花が咲かないからといって肥料を闇雲にあげすぎたり
水をあげすぎたりすると根を痛めてかえって逆効果になるので、
周りの環境を開花しやすい状況に整えることが重要!
タイトルにも書きましたが、アンスリウムは観葉植物の中では花も観賞できるという
非常に優れた植物です。葉はハート型で光沢があり大きく美しい見栄えのするものです。
花のように見えるものは正確には“苞”と言われる部分で花は中心についている棒のような
部分です。“苞”は花の本体部分を仏像に、周りの部分をその後ろにある光背に見立てて
“仏炎苞”と名づけられたようです。サトイモ科植物は大体がこの“仏炎苞”タイプの花を
咲かせますので花で見分けることが可能になりますよ!
アンスリウムの“仏炎苞”は、ハート型、またはチューリップ型で色も赤・ピンク・白・紫・グリーン・オレンジ・黒と
非常に様々なバリエーションがあります。
※画像はアンスリウム “チェリーチャンピオン”。チューリップのような仏炎苞の形。
室内でも育てやすく、ある程度明るい場所(レースカーテン越しくらいの日照があたる所)であれば
開花しますので、ぜひチャレンジしてみては!?
花も長持ちでひとつの花が1ヶ月くらい楽しめるのでオススメです。
※アンスリウム “パンドラ”。ピンク地にやはり薄く緑が入ります。
お店では毎年6月にアンスリウムの人気コンテストを開催しています。
機会があればぜひ一度遊びに来てみてください!



























